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大判カメラはビュータイプとテクニカル(フィールド)タイプに大別。【パンフォー
カス
《スタジオに適したビュータイプ》
ビュータイプとはビューカメラと呼ばれレール上の前後フレームを蛇腹で繋いだカメラの事を言い、主にコマーシャルカメラマンがスタジオの中で商品撮影等をする時、レンズ面とフィルム面を自由に動かして物(商品)の形を整えたりするためのアオリ機構を最優先させたタイプ。アオリ操作はしやすくなっていますがカメラ自体は大きく重くなっています。そのため移動撮影の多い山岳、風景写真には決して向いてはいないでしょう。もちろん体力に自信のある人と自動車利用の風景撮影で自動車から半径数10m以内しか撮影しないなどという人は別ですが。
《風景写真に適したテクニカルタイプ》
大判カメラのもう一つをテクニカルタイプ=テクニカルカメラと言います。これは別にフィールドカメラとも呼ばれ持ち運びに大変便利なように、大きめの弁当箱位にたたんで持ち運びができるようになっています。重さもビューカメラの半分以下位でしょう。しかしアオリの量や使用できるレンズがビューカメラと比べると制限があります。ただアマチュアカメラマンがアウトドアで撮影する場合にはそれらの制限より軽くてコンパクトの魅力のほうが数倍も上回るでしょう。それは商品撮影と違いアウトドアでのアオリ量は皆さんが思っているより、極わずかで最大の効果を生むことが出来るからです。またレンズにしても最大300-400mm迄でそれ以上の焦点距離は自然の中の風や足場等により正直なところ使う事は出来ないでしょう。
更にテクニカルカメラの材質は(1)金属(2)木(3)樹脂の3タイプに!
《タイプ別の特長は?》
(1)金属製=リンホフテヒニカ2000、3000トヨ45AⅡ、ホースマン45FA等。精度も携行性も良いが、木製カメラと比較するとやや重い。
(2)木製=ワイズ45EX、ナガオカ
タチハラ等。重量、携行性は良いが、金属製と比べるとスペック(仕様)に差がある。比較的廉価。
(3)樹脂製=トヨフィールド45CF。樹脂製はこのカメラだけ。軽くてコンパクトだが、衝撃には充分注意を。金属製と比べるとスペックに差がある。
《では実際にカメラを選んでみましょう》
【風景写真が撮影の中心でかなり購入予算がある人】
やはりカメラはあこがれのリンホフをセレクト。アオリを使用してじっくり撮影するため距離計付きの45クラッシックは除外して、距離計無しの3000を選びました。高い精度と携行性、さらに充分なアオリ機構で風景写真撮影には最適な1台です。レンズもちょっと贅沢をしてシュナイダーの90ミリ、150ミリ、210ミリ。コンパクトなフジCタイプ450ミリ(凸ボード仕様)の4本をチョイス。フイルムシステムも携行性と安全性を考慮してクイックロードシステムを選びました。
【山岳写真撮影が中心なため少しでも軽いカメラを希望の人】
山岳写真撮影は極力荷物を小さく、軽くしたいものです。よってカメラ、レンズも軽量、コンパクトなものがベストです。思い切って1.4キロと軽量な木製カメラ、ワイズ45コンパクトをセレクト。レンズはシュナイダーアポジンマーL120ミリとフジC300ミリの2本に絞り携行性もバッチリです。
【高級感ある木製カメラで撮影したい人】
木製カメラの中で精度の良さと高級感漂うエボニーSV45TEを選びました。因に材質は黒檀で金属部分がチタンというこだわりカメラ。木製カメラの中では重い方だがそこは嗜好性を大事にして使用してみたい。レンズはとりあえずCMフジノン150ミリ1本でスタート。撮影をしながらレンズを増やして行く計画。
【スタジオを作って商品撮影をしたい人】
スタジオにはもちろんビュータイプのカメラを選びたい。アオリの自在性やシステム等の要因でホースマンLXを選びました。とても重いカメラですが外に持ち出す事も無いので問題無し。広角レンズ撮影も考え袋蛇腹と撮影チェック用にインスタントフイルムホルダーも購入。レンズは広角90ミリと長めの210ミリをチョイス。とりあえずこれでスタートしあと何本か増やして行きたい。またフイルムはコストを考えシートホルダーを採用。暗室装填をするつもりだ。際にカメラを選んでみましょう!
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